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前へ せっかく学校に来たっていうのに、私は一日授業をサボッてしまった。 人気のない屋上の手すりにもたれて、部活動中の生徒たちを眺める。 遠目にも目立つ濃いピンク色のタンクトップで、長距離走に挑んでいるのは私のお姉ちゃん・・舞美ちゃん。 少し手前では、ちぃが明るい声でキャーキャー騒ぎながら、バドミントンのラケットを振り回している。 花壇の整備をしているのは、環境委員の愛理と茉麻ちゃん。楽しそうにおしゃべりしながら花壇に水を遣っている。 2人の横を自転車に乗った桃ちゃんが突っ切って、なっきぃを筆頭にした風紀委員軍団が「コラー!」とその後ろ姿を追いかけている。 みんな楽しそうだな。2週間も休んでいる間に、私の居場所はなくなってしまったような気がする。 昼休みの屋上。給水塔の影から、桃ちゃんとおしゃべりする千聖の姿をこっそり見守っていた。 久しぶりに見たその顔は前よりも明るくなっている気がした。それは喜ぶべきことなのに、なぜか胸がチクンと痛んだ。 超お嬢様の千聖は、前から何かと学園で浮いている存在だった。何をするにもお取りまきがついてまわって、授業の時は教師ですら千聖には難しい問題を当てないと聞いたことがある。 全く状況は違うけれど、私もまた入学早々から浮きまくっていた。 私はものすごく勉強ができる。あんまり真面目に授業を受けていなくても、横目で黒板を眺めているだけで、学習すべき内容はすいすい頭に入ってくる。 最初は媚びるように私を構っていたクラスメートも、今は私のあまりのそっけなさに辟易して、必要以上には近づいてこなくなった。 私はわかっていた。彼女達は、私と仲良くなりたいんじゃない。 「勉強ができる子がいると便利だから話しかけてみよう。まだ友達いないみたいだし仲間にいれてあげようよ」 そんな風にコソコソ喋っていたのは、バッチリ耳に入っていた。 くだらない。私は別に、1人でも平気なタイプだ。表面的で打算的な人間関係なら、最初から構築しないほうがずっとマシ。 トイレなんか1人で行けばいい。お弁当もさっさと食べて食休みに昼寝でもしていれば、時間はすぐに過ぎる。つまらない人間関係に巻き込まれて、利用されて傷つくのは御免だった。 そんな私のことを、どうして千聖が気にかけたのかはわからない。 仲良くなったきっかけもよく覚えていないくらいだ。多分ホームルームで席が偶然隣だったとか、そういう平凡なものだったと思う。 千聖が有名な会社の重役の娘で、学校にいっぱい寄付金を納めていて、特別な存在であることは知っていた。でもそんなこと、怖いもの知らずの私にとってはどうでもいいことだった。 軽く人間不信気味になっていた私の心に、何の見返りも求めない千聖の笑顔は深く沁みた。 私も千聖も一人ぼっちだったから、普通よりも強く惹かれあったのかもしれない。 授業のあいまの5分休みも、お昼休みも、放課後も、私たちは時間を作って一緒に過ごした。千聖の隣は居心地がいい。 もっとずっと近くにいたい。口には出さなかったけれど、お互いにそう思っているのはわかっていた。 そんなある日、私はクラスメートが学生寮について話しているのを偶然耳にした。 “あの寮に入ると、千聖様とお近づきになれるらしいよ” “でも特別な生徒しか入れないんでしょ?” 「・・・・それ、くわしく聞かせて。」 突然の私の乱入にびっくりしている彼女達から何とか情報を得た私は、即入寮のための試験を受けた。この時ほど自分の学力に感謝したことはない。 もっとも後から千聖に聞いた話によると「舞だったら試験なんて受けなくても、私の希望で入寮できたのに。」ということらしいけど。 とにかく、私は晴れて寮生になることができた。5月の出来事だった。 私が入寮した時点では、まだ寮に住んでいるのは舞美ちゃんと愛理しかいなかった。 うちの学校は特にいなかにあるわけじゃないし、通常は寮生活を送らなければならない理由はないから、閑散としているのは仕方ない。 私は千聖目当てでここに入ったわけだけれど、もちろん2人はそういうわけじゃない。 同学年とはいえ千聖とはクラスの違う愛理も、スポーツ特待生と生徒会で忙しい舞美ちゃんも、まだ千聖と事務的な話しかしたことがないと言っていた。 そこで、私は橋渡し役を買って出て、2人と千聖の交流の場を設けたりした。最初は探り合う感じだった3人は徐々に打ち解けて、千聖は私といる時に見せるような明るい笑顔を、舞美ちゃんたちにも向けるようになった。 6月が終わる頃にはしっかりもののなっきぃと、千聖の推薦(経緯不明)で高等部の有名人・えりかちゃんが入寮して、今のメンバーが揃った。 千聖が私だけの千聖じゃなくなっていくのはちょっとだけ寂しかったけれど、寮生の前でだけは本来の活発な姿を見せる千聖が可愛くてたまらなかった。・・・私の方が年下だけど。 しばらく学校に来なかった間も、私は千聖のことばかり考えていた。新聞部の事件のことも、ちゃんと自分なりに考察してみた。何であんな記事を書かれてしまったのか、私は当事者として、ちゃんと向き合って考えなければいけなかったから。 散々悩みぬいて、私は、私たちの関係を改めるべきなんじゃないかという結論にいたった。 千聖のことは、今でも変わらずに大好きだと思う。でも私が近くにいたら、また同じことが起こってしまうかもしれない。 私達は、あまりにも近くにいすぎたのかもしれない。みっともないぐらい、お互いのことしか見えていなかった。離れてみて改めてそう思う。 でも今は違う。千聖には私以外の寮のみんなもいるし、桃ちゃんやナツヤキさんもいる。“千聖お嬢様”じゃなくて、ちゃんとありのままの千聖を受け止めてくれる人たちがいる。・・・だから、私がいなくても。 ため息を一つつくと、私は屋上を後にした。その足で向かったのは、高等部の校舎。 「えりかちゃん。」 「舞ちゃん!?えー!今日から学校復帰したの?何だー教えてくれればよかったのに!」 夕日が差し掛かる教室で、頬杖をついてボーッとしていたえりかちゃんは、目を丸くして私をまじまじと見た。 「ごめんね、あんまり連絡しなくて。・・・それより、これ。」 「・・・・舞ちゃん・・・」 私が差し出したものを見て、えりかちゃんの顔から微笑みの余韻が消えた。 「こういうの、えりかちゃんに提出すればいいのかな。・・・退寮届。」 次へ TOP
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「ふたば系ゆっくりいじめ 584 ゆっくりに関係する怖い話4話/コメントログ」 まりさが可愛そうだった、本当クズな、しんぐるまざ~(笑)の糞でいぶがブチ殺されてすっきりした 怖いと言うよりも良い話 -- 2010-07-11 02 49 08 めーりんを殺した屑は死ね! -- 2013-02-04 03 57 53
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207 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 四日目・夜:発動] 投稿日: 2007/01/25(木) 04 45 14 静寂。 そんな中で衛宮士郎は声もなく息を乱していた。 右手を切り落とし、身体に剣を突き刺し、左腕さえも剣によって床と一体化させ、さらに男の上に馬乗りになっているにも関わらず、である。 苦しめていたのは過去。 決して消えることのない、思い返せば自責の念しか浮かばぬ罪の意識に他ならなかった。 その事には、息が乱れていることは男も気付いていた。 だが、そこにつけ込もうというという気は起きなる事はなかった。 完全を目指していた自分が、必勝を期して望んだ初戦で敗れたという事実は、完全に戦意を折るに十分であった。 仮にここでこの男を倒したとしても、自分は決して完全には至らず、故に聖杯にも至ることはあるまいと、悲観的な部分が告げていた。 だから静寂を破ったのは彼であった。 「私の負けか」 消えるような呟きではあったが、その余りにも堂々とした言葉は衛宮士郎を落ち着かせてしまっていた。 「やれやれ……完全勝利を目指して望んだ戦いだというのに、このザマではな」 そういって自嘲気味に笑う。 「勝利者にプレゼントだ、俺のコートの右……胸ポケットに鍵が入っている、受け取れ」 そう言われて、コートをまさぐると、そこには言葉通り鍵が入っていた。 男は身動ぎ一つすることなく、その姿に真実敗北を認めたのだなと考えざるを得ない説得力を感じさせた。 「冬木市……と言って分かるか?」 頷いたのを確認して、男は続ける。 「結構、その市の開発が進んでいる方の、駅の近くに俺のような身元不明に近い、密入国の人間が多く住む安アパートがあるのは知っているか?」 そこまでは知らない、冬木の住人であろうとそんな裏事情は知らず、首を横に振った。 「ま、いいさ、その部屋の、キーに書かれた番号の部屋に、俺が今夜使わなかった武器がある、好きに使ってくれ、家賃未払いで引き払われるのは来月の筈だ」 手に入れたばかりの鍵を見ながら、士郎は立ち上がって聞いた。 「……それで、アンタはどうするんだ?」 自嘲気味に男は笑う。 その質問に直接答えることはなく、そうではない言葉で男は答えた。 「勿論、勝者の特典を得るには条件がある」 底意地悪く男は笑う。 「今夜――最後まで生き残ることさ」 唐突だが、冬木の聖杯戦争は五度行われた。 取り分け『最強』であったのはバーサーカーだ。 他の全てを取り除く事で強さを得たバーサーカーは、マイナーな英霊であろうと大英雄を倒しうる実力を持つ。 だが、それと引き替えに消費する魔力は途方もなく、五度目の聖杯戦争という例外を除き、全てのマスターは魔力切れで自滅したという。 そして男は、笑みを持って死を受け入れた。 ――全ての能力制限を解除する、狂い果てろ、バーサーカー それが男の、ゲオルグ・ブッシュ最後の意志であった。 ――なんだい、死んじまうのか、アンタ これ以上ないほどに満たされていく魔力を嗤う。 己が吸い取っている主の生命力を嗤う。 殺せなくなるのは残念だと嗤う。 消えるのは残念だと嗤う。 消え去る直前に下された命令に嗤う。 どこまでも嗤う。 突如、バーサーカーの気配が変わった事をセイバーは見て取った。 「士郎君が何かやった……?」 マスターを倒したことを、彼は知らない。 そして、下された最終突撃命令を知らない。 「何にせよ、状況は変わりましたね」 虚空に浮かぶバーサーカーがいよいよ動き出す。 その確信と共に壁を蹴り、ビルの屋上に着地する。 一呼吸だけ錬気し、敵を見据える。 その直後―― 強大なプレッシャー:左右に位置するビルの給水塔が押し潰すように迫ってきた。 迫るプレッシャー:黒い気を纏い、バーサーカーが突撃してきた 放たれるプレッシャー:身に纏う気の一部を固め、連射しながら接近してきた 閉ざされるプレッシャー:突如、二人は外界から隔絶された 投票結果 強大なプレッシャー 0 迫るプレッシャー 0 放たれるプレッシャー 1 閉ざされるプレッシャー 5 決定
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ep.スペシャル 朗読妖怪ごまだんご襲来 前編 怪談 怖い話 朗読怪談 1.「友人から聞いた話」 2.「霊感の強い女性」 3.「卵の中」 ゲスト ごまだんご 参加メンバー Tomo Kimura K-suke その他 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ep.スペシャル 朗読妖怪ごまだんご襲来 後編 怪談 怖い話 朗読怪談 1.「あのトンネル」 2.「体験談 朗読中に」 3.「友人の彼女」 ゲスト ごまだんご 参加メンバー Tomo Kimura K-suke その他 名前 コメント すべてのコメントを見る
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○○は腐がきそうで怖いと言わない 過去に嫌な目にあったせいで「○○は腐がきそうで怖いと言わない」といわないとストレスがたまるのは判ります。 原作がBL以外は腐向け作品などありません。2次創作腐向け好きが作品にたかっていたとしてもその事実は変わりません。 そのままが好きなら黙ってその好きを大事にしましょう。 あなたの大事な時間を好きな事に使えてた時間を荒らしに気をとられる時間がもったいないです。 友人がもし腐向け好きの行為におびえ「○○は腐がきそうで怖い」と悩んでいたら 腐フィルターつけて作品見たら腐ったやつらと一緒ですと教えてあげましょう。作品が腐向けと言われるのに加担したくは ないでしょう?勝手にねつ造して発信してる人が生理的に不快なのは理解できますが「腐アンチの方が怖い」「腐アンチの方が作品を腐った目でみてる」と言われるのは癪に触りませんか? 世のなかには嫌がる人間の反応をみるためにわざと癪にさわる様な事を言う人がいます。そういう人間には何をいっても無駄 ですし、親切に教えてあげる義理はないです。 原作が好きならマナーを守って原作をそのまま楽しみましょう!それ以外は何か起きるまで考えなくてもいいんです。 予期不安症みたいな病気になってしまわないように。 洗脳による腐フィルターを外そう それでもどう頑張っても公式が腐ってみえる 原作関係者の中にもジャンル詐欺をしたいタイプがいるんでしょう。目的が判りませんがもしかしたら腐向け好きのニーズにこたえたのかもしれません。腐向け好きのニーズに答えたらそれはもう「腐向け好きの為の作品」以外の何物でもないのにね。 購買側にも選ぶ権利があります。ここではBL作品以外で原作の中でBL要素だと思われる要素にぶちあたり嫌な思いを しない様に公式がどうも狙っているようだといえる作品を腐媚びメーカーとしてまとめたいと思います。 元ジャンルを安心して楽しめるように行動していきませんか?
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61 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 21 46 56.64 ID qPLw05kfo … アラキレス「あ、ゆ、こー!あ、ゆ、こー♪あらーきれしゅげーんきぃー♪」ヨチヨチシッポフリフリ アラキレス「あーゆくーのーだいーしゅきぃー♪どぉーんどぉーんゆーこーぉー♪」ヨチヨチシッポフリフリ アラキレス「しゃっかみっちぃー♪とーんねゆぅー♪くぅーしゃーあっぱーやー♪≧∀≦」ヨチヨチシッポフリフリ アラキレス「いっぽんばーちにー♪でこーぼこーじゃーいーみーちー♪」ヨチヨチシッポフリフリ アラキレス「くーものーしゅくーぐぅってぇー♪くーだり、み、ちぃー♪なのりゃー!≧∀≦」ヨチヨチシッポフリフリ 私は、アラキレスの首輪に繋がれたリードを持ち、アラキレスと一緒に散歩している。 アラキレス「かいぬししゃーん!あらきれしゅ、おうたちゃーんとうたえたのりゃー!ほめてー!ほめてなのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリフリフリフリフリ 私は、アラキレスの頭を撫でる。 アラキレス「のりゃー!かいぬししゃーんしゅきしゅきなのりゃあ!せかいでいーーーっっちばんだいしゅきなのりゃあー♪≧∀≦」スリスリ 私のペットアライちゃん…アラキレス。 アラキレスは、他のアライちゃんとは、明らかに異なる点がある。 何だか分かるだろうか? 62 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 21 47 44.03 ID qPLw05kfo そう。 私のアラキレスは… 世界で一番、可愛いのである。 64 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 21 52 08.83 ID qPLw05kfo …誰がなんと言おうとも、それだけは譲れない。 私とアラキレスは、公園の広場についた。 ちょっと歩くの休憩しようか。 アラキレス「なのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリ 私は、アラキレスの首輪のリードを放した…。 そのとき。 アラキレス「わーい!≧∀≦」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ なんと、アラキレスは私に背を向け、広場の真ん中へ勝手にヨチヨチ歩いていくではないか。 脱走だろうか? アラキレス「かいぬししゃーん!こっちおいでなのりゃー!おにごっこなのりゃあー!≧∀≦」ヨチヨチヨチヨチ …なるほど。 アラキレスは、お外で私と遊びたがっているのか。 無理もない。 アラキレスにとって、私との散歩は貴重な時間。 外を歩きまわれる、数少ない時間なのである。 それに加え、アラキレスは最初に飼った時よりずいぶん大きくなった。 育ち盛りの食べ盛り。 日頃ケージの中でなまった体を、動かしたくてしょうがないのであろう。 65 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 21 54 20.51 ID qPLw05kfo アラキレス「かいぬししゃーん!あらきれしゅをちゅかまえゆのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ アラキレスはヨチヨチと走り回っている。 よし、捕まえるか… だが、全力疾走してしまっては、すぐにこのおいかけっこは終わってしまうだろう。 私は、全力を出さずに、適度なスピードでアラキレスを追いかけ回した。 …そのとき。 66 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 21 57 15.65 ID qPLw05kfo 突如、空中から素早い何かが、アラキレスに向かって飛んできた。 アラキレス「う゛ゆぅ!?」 鷲「キュエェーッ!」ガシィィ アラキレス「ぴいぃぃっ!?」グイイ 私は、とっさにアラキレスのリードを握った。 リードはすぐにピンと張られた。 鷲「キュロロロォ!」バサバサバサバサバサバサ アラキレス「ぐ、ぐゆじぃいい!が、がい、ぬじじゃ!ぴ、ぎぃいい!」グググ …なんてこと! 鷲がアラキレスを捕まえ、飛び去ろうとしているではないか! とっさにリードを掴み、綱引きをする私。 67 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 01 13.56 ID qPLw05kfo アラキレスを離して! その子は食べ物じゃない! 私はパニックになり、無我夢中でアラキレスの首輪に繋がるリードを引っ張った。 鷲「クエエエエ」バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ だが、鷲も負けじとアラキレスの背中を鷲掴みし、アラキレスを引っ張る。 アラキレス「ぐびゅぎゅぎゅびゅぎゅ!びゅぎぃいいいいいいい!おご、ごぉぉぇえええ!」グググメキメキ あああ!アラキレスの首が絞まっている…! どうしよう、どうしよう…! 私は少しでもアラキレスの首への負担を和らげるために、鷲が飛んでいこうとしている方へ走った。 68 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 06 15.11 ID qPLw05kfo アラキレス「ぎ…ひいぃ!ぴぎぃいいい!がい…ぬじ…じゃ…!だ…ぢゅげ…でえええ…!じ…に…だぎゅ…ないぃい…!ぴぎゅぅるるるるうぅぅ!」メキメキ 離して!お願い! 早くアラキレスを離して! 私は鷲を追って必死に走り回る。 このままでは、鷲が諦めるより先に… アラキレスが絞殺されてしまう…! ふざけるな… ふざけるな。 お前なんかにやるものか。 アラキレスの命は私のものだ! そして、それを奪う権利も!私だけにある! アラキレスを殺していいのは私だけだ! 横取りされてたまるか!害鳥がぁ! 私は、鷲と戦うことに決めた。 何か、鷲に向かって投げられるものはないか? 辺りを必死に見回した。 野良アライちゃん「うゆ~?なんのあそびなのりゃ?ひとしゃん?いっしょにあそんでなのりゃ」ヨチヨチ …広場で暴れる私の様子を見て、遊んでいるものだと思ったのか。 野良ヨチラーがヨチヨチと這い寄ってきた。 69 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 10 52.61 ID qPLw05kfo 可愛いねアライちゃん。 おやつあげるからこっちおいで。 野良アライちゃん「おやつなのりゃ?たべゆのりゃ~!≧∀≦」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃんが、尻尾を振りながら私の足下へ近寄ってきた。 私は、野良アライちゃんの尻尾を握りしめ、持ち上げた。 野良アライちゃん「ぴ…ぎぃいいいい!いぢゃい、いぢゃいのりゃあ!ひとしゃ、ありゃいしゃんのふわふわちっぽつかむのやめてぇ!。≧Д≦。」ピギィイイイイ そして私は、その尻尾を握ったまま、野良アライちゃんをブンブンと振り回して回転させた。 野良アライちゃん「ふぅうぎゅうぅぅぶぐぎゅぅうう!?はなぢでいっぢゃあああいいいいい!」ブンブンピイイイィィイ 70 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 14 50.85 ID qPLw05kfo 野良アライちゃん「はなぢでええええ!ごあいいいい!はあああなああぢでええええっ!」ブンブンブンブン 私はハンマー投げの要領で、尻尾からぱっと手を放し、野良アライちゃんを空へ放り投げた。 野良アライちゃん「ふみゅぅううううううう!」ヒューーーンッ 野良アライちゃんは、空中へ… 鷲のほうへ向かって、高々と飛んでいく。 鷲「…!」パッ アラキレス「び…ぎ…」ヒュー… 鷲はアラキレスを離した。 鷲「キュロロロォ」ガシィィ 野良アライちゃん「びぎぃ!?」ガシィィ そして、野良アライちゃんを掴んだ。 鷲「キュララァ」バッサバッサ 野良アライちゃん「ぴぃいいいい!とりしゃ、やべ、は、はなぢで!やな!やなあああああ!」ブランブラン …鷲は野良アライちゃんを掴んで飛んでいき、視界からすぐに消えた。 72 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 20 03.83 ID qPLw05kfo アラキレス「ぐ…げ…」ヒュゥウウウ アラキレス! 私は、自分のお腹をクッションにして、アラキレスを受け止めた。 アラキレス「ふぎゅぅっ!」ボフン 痛いぃ! お腹の中身、内臓を打ち付けられる激痛が走る。 アラキレス「ひ…ぎ…」ピクピク アラキレスは落下のダメージを受けずに済んだようだ。 私はお腹の激痛に悶え苦しみ、悲鳴をあげながら広場をごろごろと転がり回った。 そして、地面の上に胃液をぶちまけた。 血が混じっていなかったのが幸いだ。 73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 22 24 01.55 ID dwYS/dnU0 受け止めて結構ダメージ受けてるとは、アラキレスも結構大きくなってるっぽい? 74 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 26 23.95 ID qPLw05kfo 私がうつ伏せに突っ伏していると… アラキレス「かい…ぬし…しゃ…」ゼェハァ アラキレスが、私に話しかけてきた。 よかった…死んじゃったかと思ってた。 私は、まるでアライちゃんのような無様な四足歩行をして、アラキレスにずるずると這い寄った。 アラキレス「ごめ…ごめんなしゃい…なのりゃ…!あらきれしゅが、かいぬししゃんから、はなれたせいで…!」ブルブルウルウル アラキレスは涙を流し、泣いていた。 首を手で押さえている。きっと痛いのだろう。 アラキレス「ごめんな…しゃいぃ…!かいぬし…しゃん…!しなないで…しなないでえぇっ…!」ヒグッグスッ 私は、なにも言わずアラキレスを抱き締めた。 アラキレス「がいぬししゃんっ…!ありがとぉ…だぢゅげでぐれで…ありがとぉぉっ…!」スリスリ アラキレス。 助かって…よかった。 75 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 31 26.99 ID qPLw05kfo しかし、アラキレスの身代わりに放り投げた野良アライちゃん。 あれが来てくれて、本当に運が良かった。 もしあの子が来なかったら、アラキレスは今頃、首が締まり窒息死していた。 野良アライちゃんも、役に立つときがあるんだな…。 私は、お腹の痛みが和らぐのを待ってから… 首を辛そうに擦るアラキレスをしっかりと抱き抱えながら家に帰った。 76 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 39 33.09 ID qPLw05kfo さて。 家に帰った私は、アラキレスの気持ちがまだ落ち着かないうちに… しっかりと、教育を施すことにした。 アラキレス「ひ、ひいぃい…!」ブルブルガクブル 私はアラキレスを膝の上に乗せ、タブレットPCで色々な動物のことを検索し、その写真をアラキレスへ見せた。 …これがさっき、アラキレスを捕まえた大きな肉食の鳥。『鷲』だよ。 アラキレス「ぴっ…ぴいぃいいいいいいいいいいいいい!!!」ガクブル アラキレスは先程の体験を思い出して恐怖している。 この『鷲』に、アラキレスみたいな小動物が捕まったらもう逃げられない。 この鋭いクチバシでお腹をつつかれ、内臓を引きずり出されて、生きたまま食べられるんだ。 アラキレス「やなあああああ!やなああああああああああっ!たべられゆのやああなあああああああっ!のぁああああああーーーんっ!のぉおおおおぁああああーーーんっ!」ビエエエエン 77 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 49 05.91 ID qPLw05kfo 怖い生き物はこれだけじゃないよ。 こっちの写真はね…『熊』っていうの。 アラキレス「く、くま?」ブルブル そう、熊。 こいつは森の中に住んでる、凄く強くて大きな肉食獣。 アラキレスみたいなちっちゃい子はもちろん… アラキレスがどんなに大きくなって大人になっても、だこいつに会ったら絶対に食べられちゃうよ。 アラキレス「う、うゆぅ!?」ビクゥ この熊はね、大人のアライさんが大好物なんだよ。 アライさんを見つけると、大喜びで襲いかかって。 鋭い爪と牙でバラバラに引き裂いて!頭から…がぶり!脳みそをすすり食う!! アラキレス「ぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!やなあああああああああ!くまこわいいぃいいいいいーーっ!こあああああいいいいいいーーーーっ!」 ふふふ。 怖がるアラキレスの顔…とってもいい表情だ。 もっと見たくなるね。 私はアラキレスへ、森でヒグマがアライさんを襲って貪り食っている動画を見せた。 アラキレス「ひぃ、ひぃいいいいいいいいい!やなのりゃあああ!かい、かいぬししゃあああんっ!くま、くまこわいいいぃい!びえええええええんっ!」ビエエエエン 78 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 22 54 46.45 ID qPLw05kfo まだまだ怖い生き物はいるよ。 こっちはティラノサウルス。 アラキレス「てぃ、てぃら!?なんなのりゃ!?もうやなのりゃあ!」ブルブル これは体の大きさが10メートルもある、すごく大きいトカゲ。 こいつに襲われたら、人間だって食べられちゃう。 アラキレス「ひ…ひとも!?」 こんな風にね。 私は、恐竜が人間を襲って食べる映画のワンシーンを見せた。 アラキレス「ぴ…ぴいいいいぃぃぃぃ!?こんなにおっきいのりゃあ!?びえ…ぴぃいいっ!やなああ!こあいいいーーっ!こああああいいーーーっ!」ビエエエエン でも、こいつは人がたくさんいる所には出てこないから心配しないで。 アラキレス「う、うゆぅぅ…!?」グスグス そう、アラキレスが私に守られている限りは、来ないよ。 もしアラキレスが大人になった後、私のところから自由になろうとして、お家を出ていったら… アラキレスも、さっきの人みたいに、こいつにぱくり。丸かじりだ。 アラキレス「や…やなのりゃ…!がいぬししゃ…!あらきれしゅ…ずっといっしょに…いたいのりゃあ…!」ブルブル ふふ、いい子だ。 79 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 23 07 55.92 ID qPLw05kfo アラキレス。 よく聞いて。 アラキレス「う…うゆ!」 アラキレスはそのうち、大人になる。 大人になったペットアライちゃん達は、みんな『立派』になろうとして… 『独り立ち』しようとする。 そう。 ケージの中にいるのが嫌になって、お家の外へ出たくなる。 自分は何でもできると思い込む。 自分は一番強いと思い込む。 だけど、その大半が、さっきの熊やティラノサウルスに食べられる。 これは、アラキレスよりずっと先に生まれた、たくさんのアライちゃん達の末路だ(嘘だけど)。 よく覚えておいて。いいかな? アラキレス「は、はいなのりゃあ…」ブルブル もしも、アラキレスが、お外で暮らしたくなったら、きちんと私に言って。 熊や恐竜に食べられると知っていても、それでもお外で暮らしたくなったら、必ず私に言って。 怒らないから。 …わかった。 アラキレス「わかったのりゃ…。でも、あらきれしゅは…おそとになんて、ひとりででないのりゃ…!」 アラキレス「さっき、わしにたべられそうになったとき…!ほんとに…ほんとに!こわぐってええぇ!」ヒグッグスッ アラキレス「かいぬししゃんいながったら、あらきれしゅ、たべられでだのりゃあああっ!」グスグス アラキレス「もうやなのりゃああ!おとなになっても、かいぬししゃんといっしょにいゆのりゃあ!くまもてらのしゃうゆしゅもたべられだぐないのりゃあああっ!」ビエエエエン よしよし。 いい子だ。 その気持ち、決して忘れちゃあ駄目だよ。 私はアラキレスを抱き締め、優しく撫でた。 80 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 23 09 37.01 ID qPLw05kfo それからしばらくの間… アラキレスは、散歩に行くことすら怖がるようになった。 ケージの中で、一生懸命、石膏粘土で動物のお人形やアクセサリーを作るのに没頭しているようだ。 どうやら、しっかりと… 『教育』の成果が出たようだ。 いつまでも、一緒にいようね…アラキレス。 81 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 23 10 16.36 ID qPLw05kfo 続く 82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 23 16 17.14 ID dwYS/dnU0 乙ー アラキレスが大きくなってもギャルの前の子みたいにならないといいが 91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/07/06(金) 23 33 49.09 ID IcLWNDQu0 もうそんなに大きくなったのかぁ~ アライグマの奇妙な生態変化 パート5へ戻る
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252 :名無しさん:2006/01/02(月) 22 19 59 ID OsxQoflE 『(……また、続きを見てしまったら…………)』 「……姉さん? ぼーっとしてるけど、どうかした?」 『えっ? あ、いや、何でもない』 「正月用に、って買い込んだお菓子類余ってるからさ……いる?」 『っ……貴様、正月というのはただでさえカロリーを多く摂ってしまう。それは暗に太れと、私への嫌がらせか?』 「そこまで考えてねぇよ、ただもう寝る前だしついでに」 『どうだかな』 「……でもほら、チョコ好きだろ? いらねっつうんなら、俺貰うけど」 (小さく一つ一つが包装され、袋詰めにされているチョコの袋を見せるタカシ) 「俺も好きだし」 『うっ…………半分だけ、寄越せ』 「ほれみろw だから声掛けてやったんじゃん」 『御託はいいからさっさと袋を取ってくる!』 「パシリかよ!? しゃーねぇな……」 (小さな袋に半分くらいチョコを入れ、持ってきたタカシ) 「ほら、受け取れ!」 『うわっ!』 (袋から飛び散り、尊の部屋に錯乱するチョコ) 『たぁぁぁかぁぁぁしぃぃぃぃぃ…………っ!』 「ごめっ、許せみこねぇ!」 『! 待てっ!!』 「ちょ、早っ!? ごめん、許してって!」 『許さん、今日は私の布団で寝ろ』 「意味わかんねぇし!?」 『大体お前は私の部屋をノックもせずに覗いた。プライバシーの配慮不足もかねて、 貴様に私の言うことを聞かないという選択肢は無い』 「わーったよ、寝りゃいーんだろ……」 (二人で布団に入る) 「(ったく、いっつも殴ってきたりするのに……こういう事してくるからわかんねぇな、この姉は……。 それに、何がどうなったら一緒に寝るんだっつうの。やっぱ意味わかんねぇし)」 (数十分後) 『……タカシ?』 「(まだ起きてたのかよ……まぁいい、寝たふりしてやれ)」 『……(ゆさゆさ)』 「(何だ、これから何すんだ? 狸寝入り狸寝入り……っと)」 『(小声)…………ん。怖い、夢を見たんだ。買い物から帰ってきたら家が燃えてて、私以外の家族は皆中に居た。 少しすると消防車が来たんだけど、柱が脆くなったウチが潰れて…………』 「(おいおい、何のカミングアウト? つかどんな夢見てんだよ、我が家への破壊願望でも募ったか?)」 『潰れたウチはな、どう見ても隙間なんて無かった。私以外、全員死んだ…………そう視覚した瞬間に、目が覚めた』 「(…………)」 『怖くてな、ここが自室のベッドである事をあそこまで安心したのは初めてだった』 「(……なんだろ、気まずい…………)」 『すまんな、私の我侭だ……』 (タカシにそっと抱きつく尊) 「(二度としねぇぞ、ったく……。にしても、あの鬼面オニ姉貴が夢に怖がるね……可愛いもんだ)」 (翌朝) 『いつまで私の布団で寝ているつもりだ貴様はあああぁぁぁぁぁ!?』 「んっがっ!!」 『さっさと起きろ愚弟。もう7時だ』 「まだ休みだろー……自分ので寝かすのが嫌なら、誘わなきゃいいじゃん……」 『黙れ黙れ黙れ!(////』 「怖い夢見たからってなぁ……幾つだよ、みこねぇ」 『は? …………お前、まさか』 「寝るとき言って…………あ」 『寝たふりとはいい度胸だな…………!』 「いやあれは、不可抗力みたいなもんで」 『問答無用おおおおお!!!!!!!』 「木刀は駄目えええぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――げはっ」
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2024年5月25日 出題者:げんげん タイトル:「狭いよ―怖いよー」 【問題】 狭いその職場では、勤務時間中、常に仕事をしている人の方が評価が低い。 一体、なぜ? 【解説】 + ... たこ焼きや回転焼き、今川焼きや大判焼きやベイクドモチョチョなどを販売する店では、 客の目の前で焼いているところも少なくない。 特にその店は狭く、調理スペースの問題上、手際良く早く仕事をした場合は、 焼き上げるための時間の方が長くなるため、仕事ができる人は特に何もする事が無い時間が発生し、 焼き上げるための時間中も目一杯使って仕事をしないといけない人は、効率が悪く仕事ができない人だと評価されるのだ。 配信日に戻る 前の問題 次の問題